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優勝を決め、マウンドに集まる横浜の選手たち=2024年10月7日、横浜スタジアム、中嶋周平撮影
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 県高校野球秋季大会(県高校野球連盟主催)は7日、横浜スタジアムで決勝があり、横浜が東海大相模を5―2で下して2年ぶりに頂点に立った。準決勝で敗れた2校による代表決定戦は平塚学園が横浜隼人に6―4で勝った。上位3校は、26日から県内で開かれる関東大会に出場する。

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 横浜の1年生、織田翔希が先発し、夏の神奈川大会決勝で敗れた東海大相模に雪辱を果たす好投を見せた。

 織田は150キロに迫るストレートを武器とする期待の右腕。夏の決勝では、エースの奥村頼人(2年)に代わって2番手で登板し、東海大相模の4番・金本貫汰(2年)に本塁打を浴びた。

 この日、「監督に『やり返してこい』と言われて、強い気持ちで試合に入ることができた」。初回からテンポよくアウトを重ね、五回まで1本の安打も許さなかった。

 六回に初安打を許すと、味方の失策なども重なって2失点。七回途中に2死二塁でマウンドを譲った。「最後まで投げたい気持ちはありました」と悔しさをにじませた。

 「今日の試合はゴールではなく通過点」。あくまでも見据えるのは甲子園出場、全国制覇だ。(中嶋周平)

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 平塚学園は1点を追う四回、5番・木曽元貴(2年)の本塁打で同点に追いついた。続く武井寛悟(2年)も直球を振り抜き、打球は左翼席へ。「公式戦で初めての柵越え」が2者連続本塁打となった。

 夏の神奈川大会では初戦で敗れた。その日のうちから練習を始め、「初戦負けからセンバツ出場という伝説を作ろう」とチーム内で語りあっていたという。

 互いに点を取り合うシーソーゲームを制し、関東大会への最後の切符をつかみ取った。チームの目指す「伝説」に一歩近付いた。(中嶋周平)

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